雑草を研究されている方ならではの視点と解説がとても面白かった。
この本を手にしたきっかけは、タイトルにある「はずれ者」とはどんな人をさすのかと興味を持ったからだった。
しかし本書を読み進めるにつれ、ナンバー1になれるニッチを探すコツや作る方法、そして探す(作る)重要性等がとてもわかりやすく書かれていたため、タイトルからは想像できないくらい人生のためになる本だと驚いた。
しかし、探すという行為自体に「えいっ」という気合いが必要かもしれないという不安が頭をよぎったが、そこは堀江貴文著「夢中力」に書かれていた内容が頭に浮かんでその不安は解消された。
その内容とは、野村克也さんが結果が出ない選手にしたアドバイスだった。
それがこちら。
「同じことをやってきて何も変わらなかったのだから、試しにまず自分の何かを変えてみないか。手始めにまず使っているバットの型を変えてみろよ」(夢中力P44参照)
意識改革ですね。
私は頭の中で「ですよねー」と答えていた。
また、堀江貴文氏は夢中力で「特徴を掛け合わせてブルーオーシャンを見つければいい」と持論を展開されていたが、サラッと難しいことを言うところが天才だなと思った記憶が蘇ってきた。
少し脱線したが、「はずれ者が進化をつくる」の中で面白いと思ったことは「雑草魂」という言葉とホモ・サピエンスvsネアンデルタール人の対決論だった。
雑草魂と聞くと、「踏まれても踏まれても立ち上がる」「めげることなく必死に生きる」等であったが、この本を読了後の今は雑草魂という言葉のイメージがガラっと変わった。
また、力が弱かったホモ・サピエンスVSホモ・サピエンスよりも体格、知能ともに優れていたネアンデルタール人の対決論については、結論生き残ったのは力が弱かったホモ・サピエンスだったがこれも理由を知れて納得した。
それぞれの答えや詳細は本書に譲るが、ホモ・サピエンスが生き残ることが出来た理由がわかった後には、ぜひ勝間塾塾長である勝間和代さんがオススメする漫画Dr.STONEをみて欲しいと思った。
*勝間塾もオススメです(笑)
またこの本は、2021年中学入試出題数№1の本だが、色々な社会経験をしてきた大人が読むからこそ、素直に内省が出来るし新たな気づきを得られるのではないかと思った。
読了後の今、今更だが自分が望む人生に向かって、大切なことを見失うことなく自分がナンバー1になれそうなニッチでオンリー1な場所を探し続けて生きていきたいと思った。